花粉症のおはなし その1
- 2022年2月15日
- お知らせ
初回の今回はこれから多くなる花粉症についてのおはなしです。
花粉症は身体を守るための兵隊である免疫細胞が、
花粉などの異物が身体の中に侵入した際に異常に過剰な反応を起こし
鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状が出る状態を言います。
この特定の異物を抗原またはアレルギゲンと呼び、
これに対する異常反応をアレルギーと呼びます。
鼻(上気道ともいいます)に起こったアレルギー反応を鼻アレルギーと呼び
春先など、ある季節によくおこるものを季節性アレルギー鼻炎
家のホコリやダニ、カビなどに反応して
季節に関係なくおこるものを通年性アレルギー性鼻炎とよびます。
いわゆる花粉症とはスギやヒノキの花粉に対する季節性アレルギー性鼻炎の総称です。
これらの花粉が多く飛散する2月から4月ごろまで鼻粘膜についた花粉に免疫が異常反応を起こし
ヒスタミンやロイコトリエンといった化学伝達物質(ケミカルメディエーター)が
鼻粘膜の血管などを拡張させ水分が周りの組織にあふれて膨張し、粘膜がむくんだり
炎症を起こして鼻づまりを起こさせたり、くしゃみをださせ、
しみだした水分が鼻水としてあふれるようになります。
治療法はこれらの化学伝達物質をおさえる薬を投与することになりますが、
症状が強くなってからでは効果が出にくいときがあります。
ですから、花粉症は2月初めなど早い時期からの治療が望ましいともいわれます。
このほかに最近では舌下免疫療法といってダニなどのエキスをすこしずつ身体に入れて
身体が過剰反応を起こさないように慣らしていく治療などがあります。
詳しくは今後のブログの中などでお伝えできればと思います。
本日はここまでです。
最後までおよみ頂きありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。